【大阪市浪速区】ナニワではたらくひと。第2回 Pool Bar YOLO店長・ももさん 年中無休で灯りをともして生まれ育った新世界に恩返し
通天閣の足元に広がる街・新世界。昼飲みの街としても、知られるこの場所に、夜21時〜翌朝5時まで、年中無休でいつでもふらっと立ち寄れる温かなサードプレイスがあります。連載企画『ナニワではたらくひと。』第2回は、新世界のスポーツバー「Pool Bar YOLO」の店長に抜擢され、さらに新世界を盛り上げようとアイドルとしても活動する、ももさんにお話を伺いました。

ももさんは新世界の近くで生まれ育った、生粋の新世界っ子。「小さい頃からずっとこの辺で遊んでいました。スマートボールをしたり、高校生の頃はスパワールドのフロントでアルバイトをしたり。生活のすべてがこの街にありました」。そんなももさんは、大阪音楽大学ミュージックビジネス専攻へ進学したことをきっかけに、憧れだったアイドル活動をスタート。ミナミのアメリカ村を拠点とするアイドルグループに所属し、月に1度の休みがあるかないかという多忙な日々を送りながら、学校を中退して関西各地、時には全国へと活動の場を広げました。約2年間のアイドル活動を終えた後、日本橋のコンセプトカフェで働き始めたのと同時に、地元で馴染みの店だった「Pool Bar YOLO」でもアルバイトを始めます。

Pool bar YOLOの店内。ダーツにビリヤード、スポーツの生中継などが楽しめる
昼はコンカフェ、夜はYOLOという生活を続けるなか、YOLOには多くの常連客が集まるようになりました。当初はコンカフェを週5日、YOLOを週2〜3日という勤務でしたが、YOLOでは次第に土日を中心に満席になるほどの人気店へ。その功績と店への愛情がオーナーの目に留まり、21歳という若さで店長就任を打診されます。「荷が重いな、大丈夫かなという不安はありました。スタッフの中でも私が一番年下でしたから。でも、新世界という街とこのお店が本当に大好きだったんです。将来を考えたとき、この店に骨を埋める覚悟で、コンカフェのアルバイトは辞めて、挑戦しようと決めました」。

店長就任後は、それまでの指示を待つ側から、自ら企画を生み出す存在へ。スタッフや自身の生誕祭や、サムギョプサルパーティーなどの月例イベントをはじめ、累計ドリンク杯数に挑戦する「クライナーチャレンジ」など、ユニークな企画を次々と実施しています。最近では店内イベントだけでなく、バーベキューや旅行といった店外イベントも、常連客との何気ない会話から生まれることが増えたそうです。

壁にはお客さんが自由にお絵描き。ウォールアートのような空間
そんなももさんが何より大切にしているのが、オーナーの理念でもある「年中無休で店を開け続けること」。隣のビルで火災が発生し、周辺に規制線が張られた際も、安全に営業できる状況であることを警察や消防に確認したうえで開店しました。「いつでも開いている場所でありたいんです。どこ行こうかな、って迷った時に、YOLOなら絶対開いてるやん、って思ってもらいたくて。ふらっと来れば誰かがいて、楽しく飲める。家でも会社でもない、安心して過ごせる居場所を守り続けたいんです」

年中無休の店を支えるため、ももさんは基本的に週6日カウンターに立ちながら、時々はアイドルとして新世界を拠点に活動。「新世界公認HPイメージガールズ2026」として、新世界町会連合会公認のまちあるきモデルを務めるほか、新世界のライブハウスで定期的に開催されているアイドルイベントでは、審査員特別賞を受賞。さらに今秋には、新世界の街でストリートライブのイベントが企画されているそうで、新世界の街の顔役から出演しないか、と声をかけてもらっているそうです。「新世界って昼の街というイメージが強いですよね。でも、夜もこんなに楽しい所があるんやぞ!っていうのをしっかり発信していきます」

インタビュー中、ももさんが何度も口にしたのが「新世界への恩返し」という言葉でした。幼い頃から大人になるまで、多くの思い出と元気をもらった街。今度は店長として、時にはアイドルとして、この街を訪れる人たちを笑顔にしたいーー。そのまっすぐな眼差しには、新世界への深い愛情と、この街の未来を支えていこうという強い覚悟が宿っています。

近隣で働く会社員や地元の自営業者をはじめ、国内外の観光客も多く訪れる、新世界の夜を彩るスポーツバー。通天閣本通商店街にあるビルの2階にあります。Osaka Metro恵美須町駅3番出口から徒歩約1分とアクセス至便!
※人が働く姿には、その街の今が映し出されます。大阪市浪速区で働く人々に焦点を当てる連載「ナニワではたらくひと。」は不定期連載として、今後も当地で働く人々を紹介していきます。
Pool Bar YOLO はこちら↓








