【大阪市浪速区】重度心身障がい者のモデルと服飾学生によるファッションショーが、10/4に新今宮のYOLO BASEで開催されました

新今宮にあるYOLO BASEで2025年10月4日、「第3回アダプティブファッションショー2025」が開催されました。

このイベントは、障がいの有無に関わらず、誰もがファッションを楽しめる社会の実現を目指す取り組みで、今年で3回目の開催となります。

今回は、モデル12人と服飾学生約50人が参加しました。

ショーでは、重度心身障がい者のモデル一人ひとりの個性やニーズに合わせて、モデルと学生が対話を重ねて作り上げたファッションが披露されました。

会場には200人を超える観客が集まり、大きな拍手が起こりました。

主催は、一般社団法人日本アダプティブファッション協会(大阪市住吉区)。理事で、ファッションショーの企画発案者でもある三田深愛さんが、ショーの終幕後にこの取り組みに込めた思いを号外NETに語ってくれました。

三田さんは、介護福祉士・福祉用具専門相談員として社会福祉法人での実務経験を積む中で、ある種の違和感を抱くようになったといいます。「重度障がい者をサポートする現場で、実際にお葬式の場にスリッパにジャージで参列する姿や、コンビニで大声を出しても、仕方がないと受け入れられている場面に立ち会ったときに、それが本当に対等な社会なのかと疑問を感じました」。

そうした日々の現場での経験から「もっと選択肢や工夫があれば、障がいのある方も自分らしく生きられるのでは」と考えるようになった三田さん。勤務先の社会福祉法人の20周年記念事業の一環として、ファッションショーの開催を提案。社会福祉の枠内で完結するのではなく、ファッション業界や服飾を学ぶ学生たちと連携し、障がいのある人たちがおしゃれを楽しむことを通じて、社会全体に新たな視点を届けようと活動。「障がいのある人も、見られる存在だけでなく、魅せる存在としてステージに立つことができる。誰もが対等に、社会に貢献する一員として役割を担えること。それこそが、本当の意味での共生社会だと信じています」。

アダプティブファッションショーの第1回は「マイドームおおさか」、第2回は「心斎橋PARCO」、そして今回の第3回は「YOLO BASE」で開催。会場の規模や参加校の数も年々増えており、当初、学生は主に衣装制作の役割を担っていましたが、今では企画や運営にも主体的に関わるようになっているといいます。今後も大阪を拠点に開催を継続し、より多くの人々にメッセージを届けることができるファッションショーとして、発展を目指していくそうです。

古着をリメイク! くらげをイメージして制作された服飾学生の作品。会場にはスピンオフ企画のファッションショーとして、大阪・関西万博で披露されたアダプティブファッションも展示されていました

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