【大阪市西成区】特殊詐欺被害が急増、今年の被害額はすでに2億円超え。ニセ警察詐欺やSNS投資詐欺に西成警察署が注意を呼びかけています
「自分は詐欺になんて引っかからない」と、思っている方も多いのではないでしょうか。しかし現在、特殊詐欺の手口は非常に巧妙化しており、警察官を名乗って電話をかけてきたり、SNSを使って投資話を持ちかけたりするなど、誰でも被害に遭う可能性があるといいます。

西成警察署生活安全課課長代理の久田和卓警部と防犯保安係の柱野雅文警部補に、管内で発生している特殊詐欺の状況や実際の手口について、話を伺いました。

西成警察署生活安全課課長代理の久田和卓警部(写真右)と防犯保安係の柱野雅文警部補(写真左)
西成警察署管内では、2025年の1年間に特殊詐欺が31件発生し、被害総額は約8,840万円だったそうです。ところが2026年は、すでに17件の特殊詐欺が発生しており、被害額はなんと約2億780万円。被害額は大きく上回っているといいます。
特に注意が必要なのが「ニセ警察詐欺」で、西成警察署の管内ではすでに4件発生しており、被害額は約1億6000万円近くに上っているとのことです。その手口は、警察官を名乗る人物から電話がかかってきて、「あなたの口座が犯罪に利用されている」「このままでは逮捕される」などと不安をあおり、お金を支払わせるというもの。警察から電話がかかってきたと思うと、冷静に判断することが難しくなってしまいます。実際には「自分は詐欺に引っかかるはずがない」と思っていた人でも、こうした言葉を聞いてパニックになり、犯人の指示に従ってお金を支払ってしまうケースがあるそうです。さらに最近は、実在する警察署の電話番号に似た番号を使って電話をかけてくるケースもあり、見破ることが難しくなっています。「警察からの電話だから大丈夫」と思わず、不審に感じた場合はその電話で指示された番号などには連絡せず、いったん電話を切って最寄りの警察署などに確認することが重要です。

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西成警察署によると、詐欺の電話は約6割が海外からかかってきているとのこと。着信の割合は、固定電話が約4割、携帯電話が約3割、SNSなどが約3割だそうです。そのため、身に覚えのない国際電話には出ないことや、必要のない国際電話をブロックするサービスや機能を利用することも有効な対策になります。「知らない番号からの電話には出ない」という習慣をつけるだけでも、被害を防ぐ大きな一歩になります。
もう一つ、最近増えているのが「SNS投資型詐欺」。管内で今年すでに4件発生しており、被害額は約3,700万円に上っています。こちらは最初から大きなお金を要求するとは限らず、まず少額のお金を投資させ、「投資が成功した」と見せかけて逆にいくらかのお金を被害者に返すことで信用させます。そして信用したところで「もっと投資すればさらに利益が出る」などと追加の送金を促し、最終的にはお金が戻ってこなくなるという手口です。最初に少額の利益が出たことで「本当に儲かっている」と信じ込んでしまい、被害が大きくなってしまうことがあります。SNSで知り合った人物からの投資話や、簡単に利益が出るという話には十分注意しましょう。
一方、啓発活動の効果が表れていると考えられるのが「還付金詐欺」です。「払いすぎたお金が戻ってくる」などと言ってATMへ誘導し、犯人の指示通りに操作させてお金を振り込ませる手口ですが、西成警察署管内では2025年は4件、約825万円の被害が発生していたものの、2026年は現在のところ0件となっています。金融機関や行政、警察などによる継続的な啓発が、被害防止につながっているとみられます。
さらに気になるお話もありました。警察に相談や通報が入るのは、基本的に被害に遭った本人が「詐欺だった」と気づいた後です。そのため、実際には詐欺に遭っていても、それを詐欺だと認識しないまま犯人にお金を払い続けているケースがどの程度あるのかは分からないそうです。つまり、警察が把握している被害だけがすべてではない可能性があります。

大阪府警では「安まちアプリ」を提供しています。このアプリでは、特殊詐欺などの防犯情報を受け取ることができるほか、近くの交番や警察署の場所、電話番号などを確認することもできます。「何かおかしい」と感じたときにすぐ確認できるよう、あらかじめスマートフォンに入れておいてはいかがでしょうか。
特殊詐欺は「自分は大丈夫」と思っている人ほど注意が必要だということです。犯人は言葉巧みに不安をあおり、警察官や金融機関などを装って信用させようとしてきます。被害に遭わないためにも、身に覚えのないメールやSNSのメッセージは開かないこと、知らない電話番号からの電話には出ないこと、必要のない国際電話はブロックすること、「口座が犯罪に使われている」「逮捕される」などと言われてもすぐにお金を払わないこと、SNSで知り合った人からの投資話を安易に信用しないこと、そして少しでもおかしいと思ったら一人で判断せずに、警察や家族などに相談することを日頃から意識しておきましょう。

そして何より「自分は詐欺に遭わない」と思い込まないことが大切です。特殊詐欺の手口は私たちが想像する以上に巧妙になっています。「怪しいかもしれない」と感じた段階で電話を切る、メッセージを開かない、誰かに相談する、などといった一つ一つの小さな行動が大切な財産を守ることにつながります。

闇バイトにも気をつけてください!

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