【大阪市浪速区】一般参加者が主役! 日本橋発のアニソン好きが集まる交流イベント「ABS 703MHz」、新世界でも定期開催へ
新世界を拠点にライブスペースの運営やテレビ番組の制作などを手掛ける音楽レーベルのCROSS CULTURE RECORDSは、日本橋のライブスペースで毎月開催しているアニソンやボカロ愛好家のための音楽交流イベント「ABS 703MHz」を、隣接する街・新世界のライブスペースでも定期的に開催していく計画です。

「ABS 703MHz」は、日本橋のライブスペース「MARUTATS-BILLIKEN703」で誕生。3年前、かつて当地でアニソンやボーカロイド曲のシーンで活動していたアーティストから「もう一度ステージに立ちたい」という連絡を受けた吉田一翼さん(CROSS CULTURE RECORDS企画担当)が立ち上げました。

当初は、アニソンやサブカル系イベントはもう飽和しているのではないか、との懸念もあったそうですが、口コミで参加者が徐々に増え、現在では毎月40〜50人規模が参加する人気イベントに成長。出演者の多くは一般の参加者で、今年になってその数が急増したといいます。「アニソンが好きという気持ちで集まる人々により、イベントを盛り上げてみんなで楽しもう、という温かな雰囲気が生まれています」と吉田さんは話します。

2025年10月30日には、新世界のライブスペース「芸術創造空間 ON AIR L7」でキックオフパーティー「ABS SUB CULTURE New Age Party」が開催されました。参加者たちは次々とステージに立って熱唱。会場にいるみなさんが一体となって盛り上がり、来年以降の定期開催への期待が高まりました。年内は12月19日に同会場で忘年会イベントとして開催予定です。

自身が作詞作曲した楽曲『I.R.O.』を2025年10月30日のキックオフパーティで、出演者とともに歌唱した苺みほさん
キックオフパーティでは、この日を皮切りに参加者への特典として、CROSS CULTURE RECORDS所属アーティストの苺みほさん作詞作曲の楽曲『I.R.O.』の歌唱権が進呈されることも発表されました。今後、このイベントに参加した人は、自身のステージや配信などで自由にこの曲を歌うことが可能になるそうです。同レーベルの中核を成す大型音楽ユニット「関西軽音楽倶楽部」でメインボーカルを務めていた時期の2022年に発売されたメジャーCD『羽のない天使』(Type B いちご姫ver.)に収録されています。同レーベル諸見里耕一代表のプロデュースのもと、浜崎あゆみさんで知られるエイベックスの制作チームで諸見里代表の知人によるRプロジェクトが編曲を手掛け、華やかで力強いアニソンのようなナンバーに仕上がっています。

現在、苺さんは3人組ロックバンド「15-berry(いちごベリー)」のボーカルとして活動中。昨年の秋には第1作目のメジャーアルバムを発表し、CROSS CULTURE RECORDSの看板アーティストグループとして活動の領域を広げています。

「アニソンは、迫力があってパーンと突き抜けるような感じが好きです。過去にアコースティックギターで作っていたメロディをエイベックスさんに編曲してもらい、よりアニソンらしいアレンジに仕上げていただいた楽曲を、こうしてアニソン好きのみなさんに知っていただき、歌ってもらえることになり、めちゃくちゃ嬉しいです」と苺さん。楽曲は今後、15-berryでバンドアレンジを加えた新録リリースも検討しているそうです。

「ABS 703MHz」に出演し、初めてアニソンをステージで歌ったことがきっかけで、CROSS CULTURE RECORDSの野外イベントやローカルテレビ番組に出演するようになった剣拓矢さん
「ABS 703MHz」で初めてステージに立った出演者の中には、その後、新世界の街角フェスやローカルTV番組に出演するなど活動の領域をさらに広げている人もいます。小さな交流イベントから、アニソンを軸に大阪の文化地図に新たな線を引き始めていることについて、吉田さんは「大きな挑戦になりますが、アニソンには性別や世代、国境をも超えて人をつなぐ力がある可能性を感じています」とも話してくれました。

日本橋発のアニソン交流イベント「ABS 703MHz」は、新世界にも活動の場を広げながら、アニソンを通じて誰もがステージに立てる文化を広げていこうとしています。ステージでアニソンを歌ってみたい、同じ思いを持つ仲間とつながってみたいという方は、一歩踏み出してみてはいかがでしょうか。

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