【大阪市浪速区】今宮戎神社で1/12に「賽物勘定始奉告祭」、池田泉州銀行の近隣支店の行員5人が十日戎の賽銭を数えました
”えべっさん”でおなじみ、2025年1月9日〜11日の3日間に開催された「十日戎」が終了した翌日の1月12日午前、十日戎の期間中に参拝者が投げ込んだお賽銭を数える神事「賽物(さいもつ)勘定始奉告祭」が今宮戎神社の拝殿で執り行われました。
拝殿でおはらいをした後、法被を着用した池田泉州銀行の近隣支店の行員5人が、手際よく仕分けて数えました。今宮戎神社では過去には3日間で参拝客から投げ込まれたお賽銭の合計見込み額を公表していましたが、現在は警察などからの指導もあり公表していないそうです。ただし、今宮戎神社ではコロナ禍以前の例年通りの額を見込んでいるとのことです。なお、小切手の数は激減しており、数枚規模だったとのこと。語呂合わせとして「11104(いい年)円」の小切手と「2951(福来い)円」の約束手形が1枚ずつあったとのこと。また、外国紙幣や外国硬貨による賽銭は少なかったといいます。
十日戎の今年の来場者数も同様の理由から公表はしていないとのことですが、神事の終了後、今宮戎神社の中西健権禰宜(ごんねぎ)に、今年の「十日戎」についての傾向を伺いました。まず、参拝者数については「コロナ禍前の水準に徐々に戻りつつあり、昨年よりも少し増えたという印象があります」とのこと。
参拝客層の傾向として「平成は非常に外国の参拝客が多くなっていましたが、今年は思っていた以上に日本人の参拝客が多く見られました。これまで参拝にいらしていた方がコロナ禍以降に戻ってきているのと、新規の日本人参拝客が増えたと見ています」とのこと。公式ホームページや各種メディア、SNS等の情報発信の効果により、特に日本人の若い世代の参拝客が、今宮戎神社にも増えたと見ているそうです。今宮戎神社としても、神社の由緒や歴史から知ってもらうための広報活動、情報発信の重要性を認識しており「神社界全体として取り組む中で、我々も一つの神社として情報発信の活動強化により注力していきます」と語りました。
さらには、昨年から始めた十日戎の特別限定朱印を今年も授与しましたが、1月11日で限定数に達しました。中でも20代〜30代の若い日本人が、お求めになるケースが多かったそうです。今宮戎神社では、季節ごとに限定朱印を授与する取り組みを2024年から開始しており、朱印を求める文化が若い層にも広がっている状況に引き続き対応していく考えを示しました。
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