【大阪市浪速区】新世界で来街者・交通量調査がスタート。地域振興に向けた基礎データ収集へ
新世界エリアで、通天閣観光株式会社による交通量調査と来街者調査が行われています。今回の調査は、来街者の動向を把握し、今後の地域振興施策に活かすことを目的としています。
交通量調査は2025年9月13日と16日に実施されました。新世界への流入出や街中での流動、新今宮駅方面からの動きを、ジュニア層、ミドル層、シルバー層、外国人に区分して計測しました。
調査方法は、調査員を各地点に配置しカウンターで数える方式で、新世界周辺9か所、街中7か所、新今宮駅北口・南口の計18か所で行われました。
来街者調査は9月16日〜21日まで、大学生アルバイト調査員が毎日6名体制で実施しています。通天閣下やジャンジャン横丁などで日本人、外国人に声をかけ、出身地や訪問目的など約15問に回答してもらう形式で、iPad端末を使用しています。
設問は日本語、英語、韓国語、中国語(簡体字・繁体字)に対応しており、来街者が言語を選んで回答できるようになっています。
また、9月19日と20日には、インバウンド外国人を対象とした国籍調査も行われます。通天閣付近のスギ薬局前に国名を表示したボードを設置し、外国人の来街者に自身の国の横へシールを貼ってもらう方式で、午前11時から午後7時まで実施されます。
交通量調査と来街者調査の調査時間はいずれも午前8時から午後11時までです。通天閣観光株式会社でこの調査を担当する福井良佑取締役(写真左)は「通天閣自体の来館者データはありましたが、新世界の街全体のデータは存在しませんでした。今回得られたデータは行政や地元の町会、商店街と共有し、今後の方向性を検討する材料としていきます」と話します。高井隆光社長(写真右)は「これまでは感覚的に『外国人が多い』『日本人が減っている』といった話にとどまっていましたが、今回の調査できちんとしたエビデンスを作り、デジタル的に実情を把握することで、今後の方針を考えていきたい」と述べています。
交通量調査は来年1月にも再度実施される予定で、季節変動を確認する計画もあります。このデータは新世界の将来像を占う貴重な資料となりそうです。
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