【大阪市西成区】地元の小学生らが缶スプレーでアート! チンチン電車の今池駅の階段が”20色”の虹色に生まれ変わりました
釜ケ崎(あいりん地区)にある阪堺線今池駅のホームに通じる40段の階段が、”20色”のレインボーカラーに生まれ変わりました!
2025年3月26日の午後、「今池こどもの家」に通う地元の小学生26人が阪堺電気軌道の今池駅にやってきました。
地元の小学生を出迎えたのは、10年前から活動を続けている西成発のグラフィティアートプロジェクトグループ「西成ウォールアートニッポン(西成WAN)」のメンバーで、地元に住む人気ラッパーのSHINGO★西成さん(西成WAN総合プロデューサー)、阪南大学の松村嘉久教授(西成WAN実行委員長)、松村ゼミの学生さん、アーティストのTitifreak(チチフリーク)さんらです。
缶スプレーで色を吹き付けるコツを教わりながら、階段の蹴上げの部分に色をつけていきました。
みんなで手分けして子どもたちがアートワークに専念し、20色で彩られたレインボーカラーの階段が誕生しました!
チンチン電車にも興味しんしん。子どもたちと助役さんが、駅舎に入ってきた電車を眺めながら「切符はどこで買うん?」「バスと同じ。中で払うんだよ」などというやりとりも見られました。
「将来は電車の運転手になりたいねん」と話す男の子もいました。

写真提供: 松村嘉久教授(阪南大学)
今池駅のホームは高架の上にあり、チンチン電車に乗るには、こちらの階段で昇り降りします。今池本通商店街が隣接する人通りが多い繁華街で、あいりん地区の中心部ともいえる場所ですが「いつもこの近くを通るんですけど、ゴミが捨ててあったりとか、ちょっと小便くさかったりもしていて。もうちょっといい風にできないかな、少しでも変えていきたいな、という思いがありました」と松村教授。3月24日には産官学が連携し、事前に本格的な清掃が行われました。まち美化パトロール(あいりん環境整備事業)の人の助けを借りて西成区役所と連携をとり、街のプロの清掃事業者にも来ていただき、実施したそうです。
「レインボーにしたっていうのは多様性の象徴でしょ。本来、虹って7色なんですけど、西成の多様性は7色じゃ絶対きかへん。今日はね、40段あって2段1色で塗っているので20色。この街は20色ぐらいの多様性は余裕であるんちゃうかな」と松村教授。