【大阪市浪速区】特殊詐欺被害が急増…浪速区で今年は5月時点で被害額3億3000万円超! 「ニセ警察詐欺」が新たな脅威に。 浪速警察署が注意を呼びかけています

大阪府

特殊詐欺の被害が全国で深刻化する中、浪速区でも被害が急増しています。浪速警察署に浪速区での特殊詐欺の現状や最近の傾向について伺いました。昨年の2025年(1月~12月)に大阪府内で認知された特殊詐欺は3,304件で、被害額は約137億円に上りました。そのうち浪速区では46件が発生し、被害額は約7,300万円でした。ところが今年に入って2026年は、さらに深刻な状況となっています。

浪速警察署

特殊詐欺の被害状況や新たな手口、防犯対策などについて説明する大阪府浪速警察署の大橋幸雄警部(生活安全課長代理)=写真左

今年1月から5月までの5か月間だけで30件の特殊詐欺被害が発生。前年の同時期(26件)と比べて4件増加している上、さらに被害額は、すでに約3億3,000万円に達しており、わずか5か月で昨年1年間の被害額を大きく上回る状況で被害が高額化していることが分かります。

今年の特徴として、浪速警察署が特に警戒を呼びかけているのが「ニセ警察詐欺」。警察官を名乗り「あなたの口座が犯罪に使われています」「資金を確認するため送金してください」などと言って現金をだまし取る手口で、昨年は発生がありませんでしたが、今年は5月までに6件発生し、被害額は1億7,783万5,000円。件数では全体の約20%を占めています。そのほか、架空請求詐欺は7件(被害額344万5,000円)、SNS型投資詐欺は6件(被害額2,629万8,000円)、SNS型ロマンス詐欺は5件(被害額1億776万円)となっており、警察官を名乗って現金や口座情報をだまし取る手口だけでなく、SNSを悪用した投資詐欺も相次いでいます。

一方で、還付金詐欺は今年1月から5月までの発生は0件でした。前年同期は3件(被害額約165万円)が発生していましたが、今年は確認されていません。その背景の一つとして、約1年前に改正されたものが施行された「大阪府安全なまちづくり条例」の効果もあるのではないかといい、65歳以上の高齢者が電話をしながらATMで操作しないよう呼びかける取り組みが広がり、還付金詐欺の抑止につながっているとのこと。

浪速警察署の大橋幸雄警部(生活安全課長代理)は「不審な電話があったり不審なメッセージが届いたりしても対応せず、まずは警察へ相談してください。SNSにも十分注意を」と呼びかけます。また、被害者の多くは最初から詐欺だと気付いているわけではなく「途中でおかしいと感じて、ご自身で相談に来られる方もいますが、それだけではなく、おかしいと気付いて家族に連れられて来られても、本人はまだ相手を信じてしまっているケースも少なくありません」と話します。さらに「被害に遭うのは高齢者だけではなく、若い世代も被害に遭っています。年齢や性別に関係なく、誰もが被害に遭う可能性があります」と注意を呼びかけています。

浪速警察署は、2026年7月30日に大阪のシンボル・通天閣で、通天閣や新世界の街の人々も協力して啓発活動を実施。特殊詐欺は決して他人事ではありません。電話やSNSでお金の話が出たら、一度立ち止まって確認することが大切です。少しでも「おかしい」と感じたら、一人で判断せず、家族や警察に相談しましょう。また、地域みんなで注意を呼びかけていきましょう。

通天閣の展望台に鎮座する守り神・ビリケンさんも、区民のみなさんの幸福を願い、特殊詐欺に遭わないように見守ってくれています。

警察庁推奨アプリをご自身のスマートフォンなどにダウンロードし、特殊詐欺に遭わないように自ら予防に努めましょう。

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