【大阪市浪速区】普段は非公開、国の登録有形文化財・南欧風レトロ建築「ギャラリー再会」の中に入るには? 月イチ開催のジャズライブが絶好のチャンスです!
通天閣の横にある新世界ラジウム温泉のすぐ近くに、南欧風の優雅なたたずまいが目を引く歴史的建築物「ギャラリー再会」があります。 普段は内部が非公開となっているこの建物ですが、月に1度開催されるジャズライブの日だけ、中に入って生演奏と空間美を楽しむことができます。

「ギャラリー再会」は1953年(昭和28年)、建築家・石井修氏の設計により建てられました。当時、新世界がモダンで最先端の街だったことを今に伝える存在です。

館内に足を踏み入れると、螺旋階段や彫刻が施された柱、石造りの内装など、往時の趣を色濃く残す空間が広がります。現在は国の登録有形文化財にも指定されています。

もともとは「再会」という純喫茶として営業していた建物で、当時は銀幕のスターたちも通っていたのだとか。2階には、俳優・片岡千恵蔵さんから寄贈されたという時計と鏡が今も大切に飾られています。 喫茶店の閉店後、建物は新世界ラジウム温泉の2代目社長に引き取られ、1997年(平成9年)に改修工事を実施。「ギャラリー再会」として生まれ変わりました。

現在は、先代の想いを継ぎ、新世界ラジウム温泉の3代目社長・田前博巳さんが大切に守り伝えています。

この貴重な空間で毎月ジャズライブを開催しているのが、東大阪市在住のジャズピアニストでヴォーカリストの岩井ゆき子さん。ライブは基本的に毎月最終土曜日の14時から行われています。 演奏は2階で行われ、前半と後半のステージの間に1階にて約20分間のティータイムが設けられ、コーヒーやワイン、スナック類が振る舞われます。

建築ファンはもちろん、ジャズライブが初めてという方でも気軽に楽しめるのも、このイベントの大きな魅力。次回は土曜日ではなく日曜日の開催となり、2025年12月28日(日)の14時から。入場料は3,000円です。開催日や出演者などの最新情報は、新世界ラジウム温泉公式サイトや、新世界ラジウム温泉の館内に掲示されているポスターなどで確認できます。

岩井ゆき子さん(左)とベース担当の武良直美さん(右)。デュオ形式で、ジャズのスタンダードナンバーやオリジナル曲を届けています(2025年11月23日、号外NET撮影)
音楽と空間が交差する、月に一度だけの特別なひととき。新世界の奥深い魅力をぜひ、体感してみてはいかがでしょうか。

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