【大阪市浪速区】串カツの街としても有名な新世界で”Fry to Fly” Project！ 街ぐるみで廃食用油の回収がスタートし、油は飛行機の燃料に変わります

串カツの街としても有名な新世界で、廃食用の油を回収する取り組みがスタートします。「新世界の油で飛行機を飛ばそう」をスローガンに2024年10月15日、新世界町会連合会は、Fry to Fly Project に参加する企業の日揮ホールディングス、レボインターナショナル、関西エアポートと共に、通天閣前広場で連携開始式を行いました。

司会は浪速区住みます芸人・チャイルドプリンスのラストオーダー織田さんと北山水泳さんが務め、浪速区の幡多伸子区長、2025年日本国際博覧会協会の永見靖持続可能性部長が来賓出席しました。新世界からはビリケンさんが登場、関西エアポートからはそらやんも駆けつけました。

式典の冒頭には、日揮ホールディングスの西村勇毅サスティナビリティ協創ユニットプログラムマネージャーがプロジェクトの概要を説明し、「Fry to Fly Projectは開始から１年半が経ち、現在160の企業と自治体が参加しているなか、今回、街ぐるみとしては初めて新世界町会連合会が参加します」と紹介しました。

続いて新世界町会連合会の近藤正孝会長が挨拶に立ち、串かつの街としても知られる新世界に「うってつけの企画」とこの街が持つ発信力に自信を示し、東京でプロジェクトが先行しているという現状にも言及し、「阪神ファンなら分かるんやと思うんやけどね。いろんなチームには負けてもいいんやけども、巨人だけには負けたくないという気持ち。新世界を皮切りにFry to Fly Projectが一つの点とちごて線となり、面となって広がっていくことを期待しています」とコメント。「そこらで油売ってるようなヒマがあるんやったら、新世界に油一つでも持ってきてください」と力強く呼びかけました。

11月16日と17日の2日間には新世界にある複数の会場でよしもと芸人やアイドル歌手、ダンスグループなどが出演してさまざまな催しが行われる大掛りな毎年恒例のイベント「新世界112thフェス」が開催されます。フェスの西上雅章実行委員長は「見て食べて飲んで遊んで体験して、この新世界はお楽しみの玉手箱や～。新世界いらっしゃ～い」と昭和のギャグで分かりやすくフェスの魅力を伝え、さらに11月23日に新世界では「通天閣・新世界将棋まつり」が行われることにも触れ、「皆さん、来てちょうだ〜い」と式典を盛り上げました。

新世界112thフェスでは、家庭から出た廃食用油（天ぷら油）を回収するボックスや、事業者の廃食油回収の相談や申し込みを受け付けるブースも設置されます。油の回収からSAFへの精製、飛行機が飛ぶまでの一連の流れをVR体験できるコーナーも設けます。

この日、Fry to Fly Project 公式応援ユニットとして結成された「FRY GIRLS」がお披露目されました。抜擢されたのは、新世界にある音楽事務所に所属する歌手の八坂美空さん（左）と椛さん（右）。新世界でのライブ活動やイベントに精力的に出演しており、2人は新世界を情報発信基地として、プロジェクトのPRに尽力していきます。

式典のラストには、新世界112thフェスの西上雅章実行委員長とFLY GIRLSが再び登場し、西上実行委員長は「皆さん、飛行機のかっこしましょ」と呼びかけ「使った油で～」とリードし、「空を飛ぶ～」と皆が声を合わせ、新世界でのFry to Fly Projectの開始を高らかに宣言しました。

新世界にあるホテルウイングインターナショナルプレミアム大阪新世界が持ち込んだ廃食用油を回収する様子も実演され、式典は締めくくられました。回収した油は、大阪府堺市にあるコスモ石油大阪堺製油所内に新設される製造所で持続可能な航空燃料（SAF）として精製し、再利用されます。年間3万キロリットルの製造を見込み、2025年度の初頭より製造・供給が始まる予定とのことです。

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