【大阪市浪速区】イメージガール11年目。小川久瑠実さんが、通天閣の歴史や空気感に重なる理由
大阪・新世界のシンボル、通天閣。観光名所として知られる一方、地元の人々にとっては日常の風景の一部でもあります。そんな通天閣のイメージガールを長年務めているのが、小川久瑠実(おがわくるみ)さん。今年で就任から11年目を迎えました。

観光地や地域のアンバサダーは、1年から数年で交代するケースが多く見受けられる中で、10年以上にわたり同じ人物が務めているのは珍しいケースといえます。通天閣観光の高井隆光社長は「小川さんは年数を重ねるほど通天閣に自然と馴染み、いつの間にかずっとここにいてくれている人という存在になっていきました。長く続いている理由は特別なことではありません。時間が経っても、通天閣との距離感が変わらなかったこと。それに尽きると思っています」とその理由を語ります。

小川さんがイメージガールに選ばれたきっかけは、高井社長(当時は副社長)が、ご当地アイドルグループの一員として活動していた小川さんと初めて会った際の印象でした。「笑った瞬間の表情がどこかビリケンさんに似ていて、その場の空気がふっと和らぐ。見ている側まで自然と笑顔になる愛嬌があり、通天閣が長年大切にしてきた親しみ、福、笑いにぴったり重なると感じました。通天閣は特別な場所でありながら、日々の暮らしのすぐそばにある存在です。その距離感を無理なく保てる方だと思い、イメージガールをお願いしました」。小川さんは「まさか自分にそんな特徴があるとは思っていませんでした。そのように感じてもらえたことが、とても嬉しくてありがたかったです」と当時を振り返ります。

就任後は、干支の引き継ぎ式や福豆まきといった通天閣の恒例行事をはじめ、さまざまなメディア出演を通して、通天閣の顔としての役割を担ってきました。「地元の方にも観光で訪れた方にも、年齢や国籍を問わず自然に声をかけ、気取らず接する姿は、現場を重ねる中で身についた大きな力です。最初の明るさや愛嬌はそのままに、今では落ち着きや包容力が加わり、通天閣の歴史や空気感と重なる存在に成長してくれました」(高井社長)。

幼稚園の頃から書道を続け、現在は書道師範の資格を持つ小川さん。昨年からは、通天閣が選定する「今年の漢字」を発表する書き初め式&福米配りの年始行事が行われることになり、大筆で力強い一文字を披露するようになりました。

「通天閣は『変わらないこと』に意味がある場所です。小川さんがそこに立っているだけで、初めて来た人にも、何度も訪れる人にも同じ安心感を届けてくれる。その存在自体が、今の通天閣の魅力の一部になっています。これからも長く一緒に歩んでいけたら嬉しいですね」と高井社長。文字を書くことが大好きで、日常生活でも手紙やメモ、スケジュール管理まで、手書きで行っているという小川さん。デジタル化が進む時代の中で、どこか自然と通天閣の変わらなさと重なるかのようです。

「新世界まちなか案内所」には2代目ビリケンさんが鎮座しています
プライベートは「今年は逆バンジーを体験してみたいし、いつかジェットブレードにも挑戦したいです」とかなりのアクティブ派。通天閣の公式アイドルグループ「アイドルズ」ではリーダーを務め、またアイドルズは南海電鉄の地域共創型まちづくりプロジェクトの応援団”グレーターなんばチアーズ”としても活動。「通天閣や新世界、なんば周辺に行けば、私たちに会える。そんな存在になれたら嬉しいです」と語り、全国各地にも足を運び、応援してくれる人たちに元気を届けたいとグループの成長を思い描いています。

通天閣とともに新世界にたたずむ小川さん。その穏やかな笑顔の姿が、通天閣の日常の風景を静かに体現しているかのようです。
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