【大阪市浪速区】落書き一掃大作戦!12/6新今宮駅北側の高架下を中心に、官民一体となって落書き消去活動が行われました
今年度から3ヶ年で重点箇所を設定し、落書き消去活動を強化している浪速区では、区役所、浪速警察署、地域団体、民間団体が連携して2025年12月6日、「落書き一掃大作戦」を実施しました。

午前9時、集合場所となった恵美公園には、多くの参加者が続々と集まりました。挨拶に立った浪速区の松原真美副区長は「浪速区では最近、落書きが急増しており、景観を損ねるだけでなく、落書きしてもよいという雰囲気を生み、防犯上も大きな問題につながります」と説明。

官民協働による落書き消去活動の呼びかけに多くの参加者が集まったことに感謝し「来年は対象地域をさらに広げ、取り組みの浸透を図りたい。落書きを許さないという姿勢を地域全体で示し、安心安全な浪速区の街づくりにつなげてまいります」と意欲を述べました。

区と警察が連携してパトロールを強化している中、浪速警察署の馬郡清高署長は「小さな綻びが治安悪化につながります」と呼びかけました。

この日は、浪速区役所、浪速警察署、大国・恵美地域の住民、第一学院高等学校、エール学園、関西遊技機商業協同組合(関西遊商)、民間団体、約100名が参加。

6つの班に分かれ、新今宮駅の北側エリアの高架下の壁面などに描かれた落書きを、ハケやローラーを使って丁寧に塗りつぶしていきました。

「想像以上に広範囲に落書きがあると実感しました。犯罪の温床にもつながりかねず、私たちの手でこうしたボランティア活動ができることに大きな意味があると思います」(関西遊商の小西哲也理事長)

「みんなで一緒に取り組むことが大事。この活動を知ってもらうことで、地元の人の気持ちが伝わると思います」(大国二丁目町会の杉本政隆会長)

エール学園からは教職員に加え、ベトナム・ネパール・台湾・インドネシア出身の留学生たちが参加。

「綺麗になっていくのを見ると、とても気持ちがいいです」(台湾出身の留学生・サイソウリンさん=写真右)

第一学院高等学校の大阪梅田キャンパスと難波にある大阪キャンパスからも学生たちが参加。

大阪梅田キャンパスの学生で、ボランティアサークル「Vプロ」の春田さん、松浦さん、岩木さんは「ペンキ塗りは初めてですが、意外と力がいりますね」「地域の人と一緒に取り組むことでつながりが深まるのが良いと思います」「学校の近くの中崎町での清掃活動や、近くの区民センターのお祭りの手伝いなどもしていて、参加すると色々な人と話せるのが楽しいです」などと語ってくれました。

「落書きは、書かれたらすぐ消すを徹底すれば減らせます。放置が一番あかん。アメリカの割れ窓理論と同じで、壊されたらすぐ直すという姿勢が重要。書いたら消すで、という地域の機運を高めていくことが大事です」(浪速区地域振興会の寺田守会長)
区の職員によると、落書き防止の啓発をさらに進めるため、今回落書きが消去された壁面には「らくがき禁止」のサインを掲示する予定で、警察とも連携を深めながら、状況を注視していく方針とのことです。 今回の活動は新今宮駅周辺が中心でしたが、芦原橋エリア方面へと続く高架下にも、まだたくさんの落書きが残っています。区ではこちらのエリアも今後の重点的な対策場所と考えていて、 地域と一緒になって取り組みを広げていきたいとしています。





