【大阪市浪速区】南海新今宮駅に副駅名「#まいど通天閣」、日本初のハッシュタグが付いた駅名が誕生しました!
南海電鉄の新今宮駅に、新たな副駅名が誕生しました。2025年12月4日、南海電気鉄道株式会社は、新今宮駅に副駅名「#まいど通天閣(ハッシュタグまいどつうてんかく)」を導入したと発表しました。

南海新今宮駅は通天閣まで徒歩10分と近いにもかかわらず、最寄駅としての認知度は低めであるとして、SNSの発信力を活かしてデジタルでのPRを強化するため、副駅名に通天閣の名前を盛り込み、全国で初めて「#(ハッシュタグ)」を採用しました。

これに伴い、駅構内の装飾が通天閣を連想させる空間に変わっています。ホームから通天閣へ向かう出入口通路には、キャラクターの「ビリケンだるま」による案内イラストが掲出され、初めて新世界を訪れる人でも迷わず通天閣方面へ向かえるよう、視覚的な工夫が施されています。

副駅名の導入に合わせて、同日、通天閣と新今宮駅では「#まいど通天閣」のお披露目セレモニーが行われました。セレモニーでは「#」の決めポーズで知られるお笑いコンビ・エルフの荒川さんが、新今宮(#まいど通天閣)駅の1日駅長を務めました。

荒川さんは南海電鉄沿線の和泉市出身で、新世界でアルバイトをしていた経験や、今宮戎神社の夏祭り・こどもえびすで開催される「マンザイ新人コンクール」に出場した経験もあることなども明かしていました。「超地元、(南海電車の)ヘビーユーザーなので夢のようです。ほんとにマジでアゲです。しかもこんな大事な伝説の日に選んでいただけて”#天下(ハッシュタグてんか)”って感じですね。ありがとうございます」と喜びを見せていました。

報道陣の囲み会見で通天閣観光の高井隆光社長は「ディープなイメージを持つ人もいらっしゃいますが、実際には新世界の街は確実に変化しており、若い方々にもたくさん来ていただいています。地域の方々と共生しながら、”#まいど通天閣”というキーワードで、このエリアを点ではなく面として発信していきたい」と語り、今後の地域発展への意気込みを示しました。

南海電鉄は、地域共創型のエリア開発「グレーターなんば」構想を推進しています。その中で、新今宮駅はOsaka Metro・JR・阪堺電車が交わる交通結節点として、“第二の玄関口”に位置付け、回遊性の高い都市空間への進化を目指しています。将来的には、なにわ筋線の開業によって梅田方面とも直結する予定で、今後の発展が期待されるエリアです。「OMO7大阪 by 星野リゾート」の開業を契機に、南海電鉄は新今宮駅の改良などを行い、エリアのイメージ刷新を進めてきました。

南海電鉄の梶谷専務(右から2人目)、新今宮駅の砂尾駅長(右)、通天閣観光の金森会長(左から2人目)、通天閣観光の高井社長(左)
梶谷知志専務は「新今宮のまちづくりはまだ道半ばで、これからがスタート。人々が集まり、関西空港沿線として外国人とも共生できる街を目指したい」と話しました。さらに梶谷専務は、新今宮駅の南側に位置する萩ノ茶屋や天下茶屋についても触れ、沿線全体の将来性にも言及しました。まず萩ノ茶屋については「労働者の街としての歴史があり、商店街を中心に人々が集まる地域。これから街の様相が大きく変わっていく可能性があり、新今宮駅と天下茶屋駅の双方にも近い位置付けですので、そこは期待したい」と潜在力をアピールしました。一方、天下茶屋については「Osaka Metro堺筋線との結節点として非常に大きな可能性があり、今後の街づくりに期待しています。弊社としても大きなポテンシャルのある地域だと考えています」との見解を示していました。

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