【大阪市浪速区】コロナ禍後、初の復活「ストフェスアフターパーティー」を手掛けた人気DJ TAMUさんにお話を伺いました!
2025年5月18日に開催された関西最大級のコスプレイベント「日本橋ストリートフェスタ」(通称:ストフェス)。その熱気をそのまま夜までつなぐ、ストフェス公式アフターパーティーとして、コスプレ&アニソンDJライブイベント「ストフェスアフターパーティー2025」は、コロナ禍以降初となる記念すべき開催を迎え、大きな盛り上がりを見せました。

DJ兼ProducerのTAMUさん (写真提供:kiyomasaさん)
このアフターパーティーの企画・制作を手がけたのは、DJ兼ProducerのTAMUさん。大阪で15年間にわたり、関西最大級のアニソンDJイベント『MIXBOMB』を主催。その後、東京へと拠点を移し、株式会社ボルトにて音楽・映像制作やイベント企画・制作を行っています。現在は東京・新宿の東急歌舞伎町タワーにあるアミューズメント施設「namco TOKYO」で隔月のペースで開催中のサブカルチャー系オールジャンルのDJイベント『MIX TOKYO DJ PARTY』は、チケット完売が続くなど、業界内外から注目を集めています。TAMUさんに、これまでのキャリア、そして今後の展望までをお話しいただきました。
ー まずはTAMUさんのこれまでの活動について、お伺いできますか。
もともと大学時代にバンドを組んでベースを弾いていたんですが、音楽全般が好きで、DJという存在が特別格好よく見えていたので、DJを始めました。イベント主催にも興味を持っていたので、DJと同時に初めて主催をしたのが『MIXBOMB』というアニソンDJイベントです。DJとイベントプロデュース、両方を同時に始めたのがスタートです。15年間続けたMIXBOMBは、関西最大級のアニソンイベントに成長しました。そこから拠点を東京に移して、今は株式会社ボルトという制作会社にて、音楽・映像制作、イベント企画・制作・主催など、サブカルチャーIPやオタクコンテンツに関わる様々なプロジェクトを手がけています。
ー「USAGI Production」というプロダクションも主宰されているのですか。
はい。『USAGI Production』ではイベント制作のほか、自社レーベルとしてVTuberのコンピレーションアルバム『VirtuaREAL』のリリースなども行っています。

写真提供:kiyomasaさん
ー 現在は東京と大阪、両方でイベントを開催しているのですか。
東京では、歌舞伎町タワー内の施設で『MIX TOKYO DJ PARTY』というオールジャンルのサブカルDJイベントを定期開催していて、こちらはチケット完売が続く、勢いのあるイベントになっています。現在大阪では不定期でアニソンDJイベント『ヨジゲン』を開催しており、関西発のアイドルグループ「.LiNIXLiNE.(リンクライン)」と一緒に『SUPERNOVA』というDJイベントをプロデュースしています。
観客や演者との新たな出会い、ジャンルを越えた融合
ー 今回、ストフェス2025のアフターパーティーを企画・制作されました。
実は2018年のストフェスでも、Zepp Nambaで開催されたアフターパーティーにDJとして出演させていただいて以降、ずっとストフェスに協力したいなと思っておりました。大阪が好きで、日本橋が好きで大変お世話になった場所なので、“恩返し”の意味も込めて、日本橋を盛り上げたいという気持ちが原動力となりました。またストフェスのようなお祭りイベントがとにかく大好きで、それがモチベーションでもあり、きっかけでもあります。

Zepp Nambaで開催された「ストフェスアフターパーティー2025」には、歌手の愛内里菜さん、声優の野津山幸宏さんをはじめ13組が出演! アニソン、DJ、ダンス、アイドル文化が融合した音楽イベントに
ー ストフェスアフターパーティーはいかがでしたか。
普段DJイベントに来ないような方やストフェスという機会でしか触れ合えない方との出会いが魅力的でした。また今回アイドルファンの方も多くきていただいたので、アニソンDJやシンガーとの融合も楽しかったです。

ストフェスアフターパーティー2025のトリを務めた『ヨジゲン』のステージ。アニソン×DJ×コスプレダンサーらが会場を盛り上げ、観客も自由な雰囲気で思い思いに音楽を楽しむ様子が印象的でした
ー アフターパーティーでは、TAMUさん主催の「ヨジゲン」のメンバーも参加されました。メンバーのみなさんについて教えてください。
どんな場面でも盛り上げてくれるDJのAkkeYをはじめ、愛内里菜さんのステージではラン猫、まっしろ、卯月らぴょん*、りいこがバックダンサーとして出演してくれました。それから裏方を支えてくれた大和、中野なのか、なちゃ、Kazuma、ユゥキ、あまやあめ、アリスメンバーに支えてもらっています。イベントを主催したりすることは誰でも可能と思っていますが、一人ではイベントはできなくて、「一緒にやるメンバー」がいてこそ成り立っていると改めて今回、強く感じました。

『ヨジゲン』のメンバーたちと(写真提供:ひょうさん)
ー 今後のイベント開催予定について教えてください。
大阪では6月14日に、アメリカ村BEYONDで『SUPERNOVA』を開催予定です。東京では8月1日、新宿のnamco TOKYOで『MIX TOKYO DJ PARTY』を行います。
ー 今後の活動において、どのような展望をお持ちでしょうか。
DJとしての活動はもちろん、楽曲や映像などのクリエイティブな活動、イベント企画、さらには自身でコンテンツ自体をプロデュースして、世に広めて楽しんでもらえたらと思っています。自分で手掛けた作品や空間に対して、 ユーザーのみなさんが喜んでいただける反応を見れるのが、一番嬉しい瞬間です。
大阪で「.LiNIXLiNE.(リンクライン)」と共に描く、アイドル×クラブカルチャーの可能性

大阪で”EDM×アイドル”の新たなカルチャーを発信する3人組アイドル「.LiNIXLiNE.(リンクライン)」。大阪の心斎橋、アメリカ村エリアを中心に、積極的にライブ活動を行っています
ー 大阪では「.LiNIXLiNE.(リンクライン)」とイベントを共催しているとのことですが、彼女たちに期待していることはありますか。
大阪のクラブシーンと一緒に成長していくアイドルグループになってもらえればな、と。共に歩みながらも、個人的にも応援しています。
DJイベントという枠組みを超えて、人と人、文化と文化をつなぐ場を創出するTAMUさんの音楽活動は、ジャンルや世代、地域の垣根を越えて、サブカルチャーが持つ可能性の広がりを示唆しているといえそうです。
(聞き手:すずまる 号外NET浪速区・西成区)
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